「いえいえ、見事な合同祭に親として、大人として感動させられたのは、こちらの方よ」「凄い御馳走ですね!ありがとうございます」「私も一緒に作ったんですよ!会長の席はこちらです♪」由美が椅子を引きながら、拓真を腰掛けさせた。「うちの娘が本当にお世話になってるそうで、この子も一生懸命料理を作るの手伝ってくれたんですよ。今日は寛いでいって下さいね」「久し振りに家庭的な雰囲気を味わさせて戴きます。正直、一人で淋しいクリスマスを送るところでした…」「色々あったそうね…」「今日は、クリスマスイブよ!お母さん!」由美が遮る様に"ジロッ"と母を見た。「ごめんなさい!さぁ戴きましょう」
和やかに目の前の御馳走を三人で味わいながら時間は過ぎた。
「手伝いましょう…」 洗い物をしている母の隣に腕を巻くった拓真が、笑顔で隣に居た。「良いのよ。お客様に、手を煩わせる訳には行かないわ」「御馳走だけ頂く訳には行きませんから…僕にも手伝いをさせて下さい。代わりましょう」「由美は?…」母が、後ろを見ると由美は携帯電話を持って誰かと会話中だった。「いいんですよ」「ごめんなさい…躾がなってなくて」申し訳無さを感じながらも拓真に場を譲った。
「手際がいいのね。感心するわ」
「いえ、久し振りに家庭の雰囲気を味わえる事が凄く嬉しいんですよ」
「今は、一人暮らしだそうね…」
「これも経験です。もう大分慣れました」
拓真は、脇目を振らずに食器を洗いながら微笑んだ。そこに、全く寂しさの面影は全く感じ得無かった。
「これを片付けたらケーキを切りましょ。会長さんは、甘いの苦手かしら?それにしても由美ときたら…」母は後ろではしゃいで電話に夢中の娘を又、振り帰って溜め息を吐いた。
「掛かって来た電話ですから…許して上げて下さい」
「優しいのね。会長さんは…」
母が感心して呟いた後、仏の様な拓真が鬼に変わったのは、数十秒後だった。
由美は会話が終わったのか、食卓から少し大きな声で「お母さん!何で会長に後片付けをさせているの?駄目じゃない!」
この由美の傲慢な言葉に拓真の表情が曇った。
「終わりました…彼女は家で、こういう態度なのですか?」
拓真が食器を洗い終え、流し台の下にあるタオルで手を拭きながら母に訊ねた。
「家では、そうね…」母は、正直に答えた。
「そうですか…」
そう言うと、拓真は、由美の元に真っ直ぐ向かって行った。
和やかに目の前の御馳走を三人で味わいながら時間は過ぎた。
「手伝いましょう…」 洗い物をしている母の隣に腕を巻くった拓真が、笑顔で隣に居た。「良いのよ。お客様に、手を煩わせる訳には行かないわ」「御馳走だけ頂く訳には行きませんから…僕にも手伝いをさせて下さい。代わりましょう」「由美は?…」母が、後ろを見ると由美は携帯電話を持って誰かと会話中だった。「いいんですよ」「ごめんなさい…躾がなってなくて」申し訳無さを感じながらも拓真に場を譲った。
「手際がいいのね。感心するわ」
「いえ、久し振りに家庭の雰囲気を味わえる事が凄く嬉しいんですよ」
「今は、一人暮らしだそうね…」
「これも経験です。もう大分慣れました」
拓真は、脇目を振らずに食器を洗いながら微笑んだ。そこに、全く寂しさの面影は全く感じ得無かった。
「これを片付けたらケーキを切りましょ。会長さんは、甘いの苦手かしら?それにしても由美ときたら…」母は後ろではしゃいで電話に夢中の娘を又、振り帰って溜め息を吐いた。
「掛かって来た電話ですから…許して上げて下さい」
「優しいのね。会長さんは…」
母が感心して呟いた後、仏の様な拓真が鬼に変わったのは、数十秒後だった。
由美は会話が終わったのか、食卓から少し大きな声で「お母さん!何で会長に後片付けをさせているの?駄目じゃない!」
この由美の傲慢な言葉に拓真の表情が曇った。
「終わりました…彼女は家で、こういう態度なのですか?」
拓真が食器を洗い終え、流し台の下にあるタオルで手を拭きながら母に訊ねた。
「家では、そうね…」母は、正直に答えた。
「そうですか…」
そう言うと、拓真は、由美の元に真っ直ぐ向かって行った。
