Clumsiness+3+







そんなこんなしてるうちに自己紹介はあたしの番へ。




うぁぁあ゛…



みんなこっちみてる!当たり前だけどーっ!





「さ、榊光梨です…。得意な教科は英語です。よ…よろしく…」






「可愛いー…」



「好きなやつは!?」





逃げたい。切実に。






そんな時、奇跡が…。




ーガラッ





「……まだか?」







後ろの扉を開けたと同時に誰もが息をのむ。





あたしだけは、神様みたいに見えた。






「か、魁くん…!」



「おう、俺のクラスもう終わった。早く終わらせてくんね?」





「おー、いいぞ。どうせ榊が最後だったしなー。じゃあ解散。」








か、軽い…




でも助かったから良しとして。







「魁ー、ホントにお前光梨ちゃん大好きだなー!!」




「うるせー。黙れ。」





あぁ、魁くんだ…






心細さから解放されて、魁くんのところへ走り腕に抱きついた。