詰め終わったカバンはひょいとあたしの視界から消えた。 「帰るぞ。」 「…うん。」 あたしの手にはお弁当用に小さなバックだけ。 …また目合わせられなかった。 沈黙が訪れ、学校の校門を出た頃。 いつもの通りに魁くんがあたしの手を取ろうとした。 いつも通り…だったのに… なんで今2人の手は繋がってないの? どうしてあたしは振り払っちゃったの? ー色んな人を触った手で…フレラレタクナイ…ー