春野くんはまだ来てないみたい。


わたしの学校で図書室に来る人はほぼいなく、わたしだけ。


「ひゃっ!」


誰かが後ろからわたしを抱き締めた。


「さーやちゃん?」


「春野くんっ!」


そこにはわたしの大好きな春野くんの姿。