寂しがり屋のお姫様





辰「俺と桜龍は敵だ。

……何が言いたいか、賢い稚胡ならわかるよな?」



敵…もしかして…?




「辰堵さん…







………暴走族ですか?」



辰「さすが俺の稚胡、正解だ。
俺は波乱の総長をしている。

ちなみに№2だ。」



「そう…だったんですか……」





初めて聞いた辰堵さんの事…
いきなりすぎてさらに頭がまわらなくなった。





「…それで、何が言いたいんですか?」



辰「俺のチームは桜龍みたいな生真面目じゃねぇ。
喧嘩は勝てばなんでも有りだし、気に入らない連中がいれば潰す。

要するに手段は選らばねぇんだ。」



「それは……脅しと受け取ってよろしいんでしょうか?」



辰「俺はただ俺のチームの話をしているだけだ。


もう一度言う。
稚胡、戻ってきてくれねぇか?
んでここで一緒に暮らそう。


稚胡に両親がいねぇことは知ってる。
これからは寂しくないように俺が傍にいるし、生活費だって心配する必要ない。」






私には脅しにしか聞こえなかった。






"戻ってこないと桜龍を潰す"






そう言っているようにしか聞こえない…






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