寂しがり屋のお姫様





信じられなくて呆然としていた。
すると辰堵さんが続けて話しだした。



辰「今更かもしんねぇけど…戻ってきてくれよ……。

あれからずっと稚胡を忘れた事なんかねぇ。
ずっと…ずっと探してたんだ。
やっと学校がどこかわかって手紙入れて……



なぁ…頼むよ……。」




こんな弱気な辰堵さん…初めて見た……。
前までの私ならきっとすぐに首を縦に振っていただろう…。





でも今の私は何故か裕斗さんが頭に思い浮かんでくる。





「…すみません。」



辰「…そう言うと思った。

桜龍の総長に世話になってんだろ?」



「なんで…知ってるんですか?」



辰「調べたし噂もあったからな。

それに…







……敵の事は知ってて当然だろ?」






て…敵……?
意味がわからなく、若干混乱状態になった。


そんな私を見て辰堵さんはニヤリと笑った。






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