寂しがり屋のお姫様





行為を終え、辰堵さんと並んで寝転がっていた。
すると辰堵さんが言ってきた。





辰「俺夜出るから。」



「…わかりました。」



辰「やっぱ稚胡は物分りいいな。」



……辰堵さん、それはちがうよ?
私は物分りのいいふりをしてるだけ。
そうしないと…私のこと捨てるでしょ?



「……シャワー借りますね。」



辰「まだゆっくりできるぞ?
3時頃だしよ。」



「シャワー浴びたら帰ります。」



辰「…そうか。」




辰堵さんが少し寂しそうな声を出したので少し驚いたがすぐにシャワーを浴びに行った。






……ほんとはずっと傍にいてほしい。
私だけの傍にいて、ずっと抱しめててほしい。
でもそれを望むとあなたは私を捨てる。
いとも簡単に……。




そんな女を今まで山のように見てきた。
彼女だと言う人、私だけを見てと言う人……全員捨てられた。





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