目が覚めるとすでに朝だった。
隣りには裕斗さんがいて私を抱しめながら眠っている。

いつ帰って来たんだろう…そんなこと思っていると裕斗さんが起きた。




裕「……はよ。」



「おはようございます。」



裕「もう朝か…。

あ…稚胡、俺はお前を手離すつもりねぇから。」



いきなりそういわれなんのことかわからなかった。
少しして昨日の女子達の事を言っているのだと気づいたと同時になぜ知っているのか不思議に思った。



裕「よし、学校行くぞ。」





そしてなぜか準備をせかされ、いつもより早く家を出た。


学校へ着くと教室ではなくグランドに連れて行かれた。
グランドには大勢の生徒がいた。
その大勢の生徒の前に1つの朝礼台みたいな大きい台がある。
……こんなのあったっけ?



朝礼台の上にあがらされ、裕斗さんは私の肩を抱いている。
しばらくすると昨日バスの中で言ってきた女子達が桜龍の下っ端たちに引っ張られながら来た。
そして朝礼台にあがってきて、裕斗さんを見た瞬間キャーキャー騒ぎ出した。



女「あのー何かご用ですかぁ?」



裕「何の用かはお前らが1番わかってんじゃねぇのか?」



女「ど、どういう意味ですかー?」



するとタイミング良く全校放送で昨日の会話が流れ始めた。
女子達は見る見るうちに青ざめていく。

流れ終わったと同時に裕斗さんはマイクを持ち話し始めた。




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