寂しがり屋のお姫様




そんな私に裕斗さんはゆっくりと近づいてきた。
そして顔を覗き込んできた。





裕「どうした?
何かあったのか?」



「……何も無いです。
でも…今日は帰りたいです……。」




すると裕斗さんは私を抱き上げて力也さん達に何かを言ってから私をバイクに乗せてくれた。
私が裕斗さんの体にしがみついたと同時に動き出した。




家についてから私はすぐに裕斗さんの部屋のベッドに潜り込んだ。
本当は1人になりたいけど私は裕斗さんと一緒の部屋だからない。
1人になりたい、という気持ちが伝わったのか裕斗さんは私の頭を優しく撫でながら言ってきた。



裕「今日はバイト休みだしゆっくり休んどけ。
俺は今から倉庫行くから。」



「……はい。」




裕斗さんは部屋を出て行った。









……私、もう嫌だよ…。

1人になるの…もう嫌だっ……。









声を殺しながら泣いていると眠気が襲ってきたのでゆっくりとまぶたを下ろした。








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