裕斗さん達が現れる事はない。
彼女達はそれをわかっているからこそ今このタイミングで私に罵声をあびせるんだろう…そんなことを考えながら彼女達の方を向いた。
女「あんたいい加減にしたら?
裕斗さん達はあんたが邪魔でしかたないって言ってたわよ?」
…そんな事裕斗さん達が言ったりはしない、そう思いつつも彼女達の言葉に動揺してしまう。
女「そんなことにも気づかずに暢気に裕斗さん達といるなんて……ただの馬鹿だねぇー。
裕斗さん達ほんっとーにうっとうしそうな顔で言ってたし。」
女「いつか捨てられるって事ちゃんと自覚しといたら?
裕斗さん達の目的はどうせあんたの体だけ。
体だけで取り入ったあんたなんかすぐ用なしなのよ。
今は裕斗さん達に守られてるかもしれないけどいい気にならないでよね。
あんたはどうせ
捨てられるんだから。」
キャハハっと笑いながら席に戻っていった。
ただの嫉妬……そう考えようとしたが"捨てられる"という言葉が酷く私にのしかかってきた。
学校に着き、バスを降りると裕斗さん達がいた。
私はさっきの言葉が忘れられなくて俯いてしまった。
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