寂しがり屋のお姫様







稚胡が眠った後…



裕斗は稚胡をベッドに寝かせ、部屋を出た。
そして政人の部屋に入った。




政「裕斗か……。
あの子は?」



裕「寝た。」



政「そうか。」



裕「稚胡の学費、払ってくれねぇか?」



政「……お前があの子に執着する理由を教えろ。」



裕「…初めて稚胡を見た時、なんかきたんだよ。

近くとは言えない距離でだったけど……妙にあの目が頭から離れなくなった。
生きてもないし死んでもないような目…色んな負の感情が込められている目だった。



そん時何故か助けたいって思ったんだ。
俺があの子を支えたいって…そう思ったんだ……。」




裕斗の話を黙って聞いてた政人が口を開いた。




政「俺はお前を信じてる。
お前の人を見極めるその目を…信じる。


いいだろう。
その代わりきちんと彼女を守れ。
そして助けろ。」



裕「当たり前だ。
……ありがとな。」



政「あぁ、あとちゃんと惚れさせろよ?」



裕「もちろんそのつもりだけど?」



政「それでこそ俺の息子だ。」





そして裕斗は政人の部屋を出て自分の部屋に戻った。





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