寂しがり屋のお姫様





「店長の名前覚えてない。」



奈(店長)「…まじかよ。
渡背奈留(ワタセナル)だ。
奈留って呼べ。」



「……やっぱ店長にしとく。」



奈「せめてマスターにしよう。
前から思っていたがバーなのに店長っておかしくね?」



「おかしくはない。」



奈「まぁいいや。
それよりお前ら二人付き合ってるのか?」



…そう聞かれても答えられない。
正直私もこの関係を理解していないし。
すると裕斗さんが私を後ろから抱しめてきた。




裕「俺は稚胡が好きだ。
だがこいつには他に好きな奴がいると思う。」



奈「本当か?」



店長は私に聞いてきた。
私は正直に首を縦にふった。




裕「だがいずれ惚れさせる。
付き合ってはいるが気持ちはまだ繋がっていない。」



奈「へー…あのお前が女に落ちるなんて驚きだな。
これっぽっちも女に興味がなかったお前がとか笑えるわ。」



裕「…稚胡のことよろしくお願いします。」



奈「任せろ。
まぁついでだしなんか飲んでいけよ。
どうせ稚胡が終わったら迎えにくるんだろ?

終わるまでいとけ。」



そして裕斗はカウンターについた。
私は急いでバイトのユニホームに着替えに行った。





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