そんなこと考えているとバイト先に着いた。




「送ってくださってありがとうございます。」



そう言って車を降りると裕斗さんも何故か降りてきた。
不思議に思っていると裕斗さんが私の手を握った。



裕「ここの店長に挨拶する。」



「どうしてですか!?」



裕「俺の稚胡が世話になってんだから当たり前だろ?」



そのまま中に入った。
店にはいつも私とお喋りしてくれるお客さんが何人かいた。
そして店長はいきなりの登場に目を丸くさせていた。

私はいそいで店長に謝った。




「遅刻してすいません!!」



店長「気にすんな。
まぁ心配はしたけどな。


それより……裕斗、お前なんで稚胡といるんだ?」



裕「お久しぶりです。
俺の稚胡がお世話になっています。」



店長と裕斗さんが親しげに離しているのを見て今度は私が目を丸くさせてしまった。



「…知り合いですか?」



裕「先代だ。」



店長「どーも。」



「…店長やんちゃしてたんだね。」



店長「まぁな。
若気の至りっていうやつだ。
つかそろそろ店長って呼ぶのやめろよ。」






……そんなこと言われても困る。





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