しばらくしてから裕斗さんに起こされた。




「…んっ……」



裕「そういえばお前バイトじゃなかったか?」




バイトという単語を聞き眠気が一気にさめた。
あまりの心地よさについ眠ってしまった。



「やばいっ!!
今何時ですか!?」



裕「6時過ぎだな。」



「6時!?
遅刻……」



裕「車出させる。
行くぞ。」



私は化粧をしてない上に制服のままバイトへ向かった。
裕斗さんの組の人が運転してくれた。
思ったより裕斗さんの家からバーまでそんなに遠くなかった。
私は車の中で裕斗さんに話し掛けた。




「今更ですけど私が裕斗さんの部屋を使うと迷惑じゃないですか?」



裕「迷惑じゃねぇ。」



「部屋たくさんあるって言ってましたけど嘘ですか?」



裕「それは本当だ。
実際1人部屋にしようか迷ったが、そうすると稚胡が寝れねぇと思ったんだよ。

1人がよかったか?」



「1人は嫌ですっ…。」



裕「安心しろ。
1人になんかしねぇから。」



そう言って私の頭を撫でてくれた。






辰堵さんへの想いは今でも私の中にある。
こんな気持ちを持ったまま裕斗さんと一緒にいるとか最低なのかな…。









裕斗さんを好きになれたらどれだけ幸せなんだろう…







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