「私が中学生の頃、両親が自殺したんです。
借金を返す為に……。
それで借金を返して残りの保険金で生活していました。
年齢を偽ってバイトもしてたけど足りなくなってきて、それでバイトを3つにしたんです。
就職するにも今の時代、高校は卒業しておかないとどこも雇ってくれませんし…。」
そう言うと全員が目を丸くさせて驚いていた。
しばらくして裕斗さん達全員正気に戻った。
裕「なるほどな。
両親がいねぇってのはなんとなく聞いた事あるような気がするが……そんな理由だったんだな。」
由「でもさー、このままだと確実に体調崩すと思うぞ?」
義「確かに。
今まで大丈夫だったのが不思議なぐれぇだわ。」
「それでも…生きていくためには仕方ない事なんです。
両親がせっかく借金を返し、両親の保険金で暮らしていた私は生きなくちゃいけないんです。」
真っすぐにみんなの目を見て言った。
すると裕斗さんが思いついたように言ってきた。
裕「俺ん家来るか?」
「……え?」
裕「部屋はいくらでもあるし、生活費も出す。
これでバイトする必要もなくなるしよ。」
理解できないでいると力也たちが裕斗さんの意見に賛同しだした。
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