その頃辰堵は…
男「お前あの子寝室に入れてたのか?」
辰「…あぁ。」
男「お前が?
客間にしか絶対女入れないお前がか?」
辰「俺だってわかんねぇんだ…。
なんで俺は稚胡を寝室に入れたのか。
なんであいつにだけ合鍵渡したのか。
なんで……
今こんなにも辛いのか……わかんねぇんだよ…。」
辰堵の声は半分泣いているようだった。
するとそんな辰堵の姿を見て男は確信したかのように言った。
男「好きだったんだろ。」
辰「は?」
男「あの稚胡って女のこと、好きだから辛いんじゃねぇの?」
辰「好き……?
……ありえねぇ。
この俺が1人の女を好きになるわけが…」
男「はぁー…お前さ、もう稚胡から会いにこねぇんだぞ?
お前と稚胡は他人になったんだ。
…お前はそれでいいのかよ!?
なに考えてんのかしらねぇけど素直になれよ!!」
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