寂しがり屋のお姫様




家に帰るとまた1人になったんだ…と実感した。
ここにはいれないと思い、化粧して着替えてから街に出た。




街にいる人は全員笑っていた。
友達、家族、恋人……みんなそれぞれ相手がいて幸せそうだ。





なんて私は惨めなんだろう……




そう思いながらぶらぶらしていると夜の8時になっていた。
私は何をしてたんだろう…そう思いながら家に帰ることにしたその時、




-あそこの路地裏で喧嘩だってよ-


-まじ?始まったばっか?-


-なんか終わったみたいで怪我してる奴いるんだとよ-


-へー、まぁ関係ないよ-



……怪我か
私は興味本位でその路地裏に行く事にした。






?「ってぇ………くっ……」




1人の男がお腹を抑えながらうずくまっていた。
頭からは血も出ていた。
私はそっと近づき持っていたハンカチで止血しようとした。






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