食べてしばらくベランダにいた。 風が気持ちいい……。 ……無性に辰堵さんに会いたくなってきた。 でも私はあの人の名前と家しか知らない。 と言うよりそれしか教えてくれなかった…。 だから捨てられたら本当に関わりがなくなってしまう。 会いたい…でも会えない…… 私は体をベランダの柵から乗り出した。 あぁー… 誰か私の傍にいてくれる人はいないのかな .