無事に決着がつき、私は裕斗さんと家に帰った。
玄関に入ったと同時に政人さんと文音さんに抱きつかれどうすればいいかとまどっている。
「あ…あの……」
政「ほんとに心配したんだからな…。」
文「裕斗の事なんて考えなくてもいいのよ?
あの子、あれでもすごく強いんだから。」
あれでもって…見るからに強いですよ……。
オーラが周りと違いすぎるし…。
政「それに裕斗の事を考えるんなら傍にいてやってくれ。
それが1番あいつにとって幸せなことなんだ。
族の事とかは気にせず裕斗と一緒にいてくれ。
あいつはただやりたい事をやってるだけだから稚胡が気にすることじゃない。
……わかったか?」
「でも……私がいたら弱みになったり……。」
政「それならそれで裕斗は喜ぶさ。
それだけ周りには二人の関係が知れ渡ってるって事だろ?」
裕「あぁ。
俺はむしろそっちのほうがいい。
弱みだと思われたほうが稚胡とずっと一緒にいるのに理由が出来る。
俺は稚胡がここへ来る前に言ったはずだ。
………離すつもりはねぇってな。」
みんなが私の事を心配してくれて、心から受け入れてくれて、本当に嬉しかった。
嬉しすぎて涙が流れてきた。
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