裕「原辰堵、稚胡を想うのなら稚胡を縛り付けるような事はするな。
もし稚胡がお前のところに行きたいと言うなら…俺はそれを受け入れる。
けどな、そうじゃねぇんなら俺は稚胡を手離すつもりはない。
本当に好きなら…今まで傷つけてきた分稚胡の幸せを願うのがお前に出来る精一杯の償いなんじゃねぇか？」
すると辰堵さんの目から涙が流れた。
綺麗に下へ落ちていく。
辰「っ…俺……最低だったと自分でも思う。
稚胡がいたのに他の女といたり……
稚胡がいるの当たり前だと思っていたんだ。
いなくなってようやくわかったんだよ…
稚胡が好きだって事…。
傷つけた分、泣かせた分……俺が幸せにしてやりたいって思った。
稚胡……俺じゃ駄目なのか…？」
辰堵さんが涙を流しながら私を見てきた。
「……ごめんなさい。
辰堵さんのこと…本当に好きでした。
１人の私を拾ってくれて本当に感謝しています。
でも今は…裕斗さんじゃないと駄目なんです……。
心が落ち着かないんです…。
だから……ごめんなさい。」
辰「そっか…。
悪かったな……。」
そう言うと辰堵さんは未だに喧嘩している人らを止めた。
辰堵さんの"止めろ"という言葉に全員が一気に止まった。
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