男嫌いなあたし。

「おいおい…。もしかして、あれも得意なのか?」

「うん。まぁ。」

「愁も?」

「俺も得意っちゃあ得意だけど…。澪よりは下手だぞ?」

愁も充分上手いと思うけどなぁ。

あたしは大好きだから、一時は毎回来てやってたけど。

「んじゃあやるか。俺も久々にやりてぇし。」

「うん、一緒にやろ。」

200円を入れてから、ゲームスタート。

いつもどうり好きな曲をセレクト。

「おい、もしかして…。」

「ん?どうしたの?」

「お前、それをおにでやるのか?」

「うん。」

“おに”って言うのは難しさのレベルのこと。

かんたん・ふつう・むずかしい・おに

の4種類があって、

“おに”は1番難しい。

「じゃ、いくよ。茂長、見てて?」

「お、おう…。」

茂長の視線を少しだけ感じながら

あたしは曲に集中していった。