男嫌いなあたし。

「ねー。どこ行くのー?」

「せっかく3人だしさぁ。ぷりとかとらねー?」

「あ、いいね。」

「お前ら、ぷりなんかとんの?」

ちょっと驚き気味の茂長。

別に、金持ちだからって

ゲーセン行かないわけじゃないでしょ?

ま、ゲーセンの近くまで車だけどね。



「いつものゲーセンまで、だして。」

「かしこまりました。」

3人で車に乗り込んで

ゲーセンの近くまで、それで進む。

「ん。ここでいいわ。またメールする。」

「わかりました。お気をつけて。」

「うん、大丈夫。愁と茂長がいるから。」

あたしはそう言って、2人の間に入った。

だって、ここじゃないと怖いんだもん。

なんか落ち着かないっていうか。

「お前、すっかりそこで落ち着いてるよな。」

「だ、だめ?」

「別にー。俺は信用してもらえて嬉しいけど。」

あたしは、手ぇ繋ぐのは恥ずかしいから

2人の腕のところの裾を、ちょこっと掴む。

「んなとこ掴んでないでさぁ。」

「手ぇ繋げばいーじゃん。」

愁と茂長は、あたしの手

ぎゅっと握った。

「・・・ありがと。」