「到着しましたよ。」

「ん、ありがと。」

あたしは車から出て、家の門をぎぎーっと開く。

重いドアを開けると、そこにはいつものように…

「お帰りなさいませ。澪奈様、愁様、悠斗様。」

と、頭を下げて待っていてくれるメイドさんと執事さん。

そして…

「澪奈おっかえりーっ。テストどーだったぁ?」

と、毎回テンションの高いお母様。

「別に?簡単だったけど…。」

「流石澪奈。愁と悠斗は?」

「俺はよゆー。」

「俺も。」

「きゃーっ。3人共天才ねぇ。」

それだけ言うと、じゃあねっ♪

とあたし達に手を振って

どっかへ行ってしまった。

…相変わらずよくわかんないお母様だ。