男嫌いなあたし。

「はい、そこまで。テスト用紙を回収します。」

やっと3時間終わって

先生の声が教室に響く。

あー…やっと前半終わったぁ…。

「澪、どーだった?」

「30分も余った。眠くて死にそー。」

「俺らも〔笑〕まじ簡単すぎだろ。」

「だよなぁ。これなら、授業受けなくてもよゆーだろ。」

眠いせいか、ふらふらしているあたしは

2人の服の裾を掴む。

「ごめん、転びそうだったから。」

「別にいーけど?さて、これから30分休憩だろ?」

「うん。どーする?」

やることないしねぇ。

教室にいても、ミーハーな女子とか

あたし目当ての男子とかに話しかけられるだけだし。

「でも、移動すんのめんどくね?」

「んー…。それもそっかぁ。じゃあここにいよっか。」

ふぅ、と自分の席に腰を下ろして

愁と茂長といつものように雑談をする。

…と

「泉川さん、ちょっといい?」

「はい?」

このクラスの女子だ。

珍しくギャルっぽくって、あたしは苦手なタイプ。