男嫌いなあたし。

そんな話をしているあたし達を

クラスメートは不思議そうな目で見つめていた。


「勉強しねーのかな。」

「えー?やばくない?」

「でも、前回のテスト学年トップだろ?」

「誰が?」

「あいつら3人。」

「天才じゃん。」


…。

皆あたし達がちゃんと勉強してると思っていたらしい。

…してるわけないじゃん。

あんまり勉強好きじゃないし。

そう思っていても、口には出せないわけで…

ひそひそきこえるクラスメートの声に

ちょっとだけ身体が硬くなった。

「澪、こわばんな。へーきだから。」

「ん。だ、大丈夫。」

「ぷっ…。相変わらず顔真っ青。」

「しょ、しょーがないじゃん。」

苦手なんだもん。

こーゆう空気。