……がちゃ。

「澪ー。茶ぁ入ったぞー。」

「あっ。愁っ。ありがとー。」

ハーブティーがのってるおぼんを持った愁が

部屋に戻ってきたのだ。

「ふぅ…。おいしー。」

「そりゃよかった。」

はふはふしながらお茶を飲んでいると

さっきのドキドキも大分おさまってきた。

「ちょっと前は2人一緒って感じだったけど…。今は3人で一緒って感じだな。」

「そーかもね。」

「まじ?さんきゅー。」

ゆっくり過ぎていく時間の中で

2人の時とは違う3人で過ごす

高1の春が過ぎていっていた…。