「え、えと…。茂長悠斗です。澪奈と、愁の友達です。」

「ほう…。澪奈のことを名前で呼ぶなんて…。すごいな、君は。」

「そう…ですか?」

「あぁ。澪奈が男が嫌いなのは知っているだろう。それでも君には心を開いたんだ。愁以来だな。」

「ありがとうございます。」

「澪奈とこれからも仲良くしてやってくれ。…君は1人暮らしなのか…?」

「は、はい…。」

うわ…

始まった。

絶対この後、泊まっていきなさいって言うよ…。

「じゃあ今日は泊まっていきなさい。いつでも大歓迎だ。」

「ありがとうございます。」

ほら。

予想どーりだ。

「澪奈。用はこれだけか?」

「うん。そーよ。じゃあ2人は仲良くやってね。」

「あら?お父様と私が、仲良くないことなんてないでしょう?」

「そーだったね。ラブラブだもんね。じゃ。」

あたしは愁と茂長の手を引いて

部屋をでた。



その後の部屋でわ…

「澪奈が愁以外の男に触れるなんてな。」

「そうねぇ。愁は昔っから一緒だったから慣れてるんでしょうけど…。」

「悠斗…、と言ったな。澪奈とはいつからの付き合いなんだ?」

「中3からですって。その時はそんなに仲良かったわけじゃないみたいよ。」

「そうなのか。」

あの子なら、澪奈の特別になれるかもね

そう2人して話してたことのなんて

あたしは知らない。