「れーいー。」

「澪奈ー。」

ん…。

誰かがあたしのことを呼んでる…。

起きなきゃ…。

「おーい。」

「ん…?愁…?」

「澪?いつまで寝てんだ?ったく、もう夕方だぞ?」

「もう…?」

目をゴシゴシ擦る。

やっと頭が動いてきたようだ。

「んー…。おはよ…。」

「へいへい、おはよ。もう帰りだぞ。」

「うん。帰ろっか。」

朝、教室入ったけど

そのまますぐ出ちゃったから、荷物は持ってるし

このまますぐに帰れる状況。

後は車の運転手さんに電話するだけ。

「しゅー。」

「ん?どーした?」

「電話しといてー。車のー。」

「ほいほい。」

ぴっ、とケータイを操作して

運転手さんに電話をかける。

てか、今何時ー…?