あたしは、その言葉はそんなに嫌じゃなかった。

別にそんなにやらなくても出来てたし

成績悪くて怒られたことなんて1度もない。

愁だってそうだ。

あたしとずっと一緒にいたけど

あたし達の成績が下がったことなんてなかったから。

「テストで100点取っとけば“5”がつかない教科なんてないからね。」

「まぁな。」

ここの高校は、5段階評価らしく

“5”が1番いい評価。

100点満点テストとっておけば

それ以上なんてことはない。

「ふ、ふわぁ…。なんか今日は眠いぃ…。」

「だな。やっぱ2度寝すりゃあよかった。」

「じゃあ図書室行くか?あそこなら、奥の部屋にソファあるぞ。」

「お前なんで知ってんだよ。」

「たまたま見つけた。」

茂長ってやっぱすごい奴?

まぁいいや。

あたしもソファで寝たかったし。