男嫌いなあたし。

「ど、同居だと?泉川は男が苦手なんじゃないのか?」

「俺と悠斗は特別なんです。」

「茂長もか。ったくお前ら…。付き合ってもない男女が、同居なんてよくないぞ?」

「じゃあ付き合ってるという認識でもいいですよ。」

「証拠はないだろう?」

「証拠…ですか。」

ちょっとだけ考える素振りを見せて

その後愁は、ニコリと怖いほどの笑みを浮かべた。

「証拠ならあります。よく見ていてくださいよ?」

なぜか茂長と目配せをして…

ちゅっ…。

あたしの両頬に、何か柔らかい感触。

そして

「ちょっと我慢してろよ…?」

そんな愁の囁きがきこえた。

その瞬間。

ぎゅっと愁に抱きしめられたのだ。

頭をポンポンしてるのは、多分茂長の手。

わわわっ…

なんでこんな状況になってんのーーー!?

「これでおっけーですよね?では、俺達はこれで。」

愁はそれだけ言って、入ったばかりの教室から出て

屋上へ。