男嫌いなあたし。

「おっわー…。すっげぇ。」

「そう?そんなことないでしょ。」

「まじかよー。めっちゃふっかふかじゃん。」

車の中では、自然と

茂長・あたし・愁

というならびになっていた。

あたしの隣に、ふつーな顔をして座る茂長。

もうこれじゃあ、

愁ともあんまり変わんないのかなぁ…?

まだ、触れられたりすると

きっと過剰反応しちゃうんだろうけど。

「悠斗、澪の隣にふつーに座れてんじゃん。」

「俺もそれ思った。っしゃあ。」

「し、茂長ももー慣れたっ!でも、まだ触れるのはやめてよ?」

「分かてるって。」

隣を座るのと、触られるのは違うんだから。

「皆様、後もう少しで到着いたします。」

「はいはーい。」

ほんとだ。

もう学校が見えてきた。