「ん、トランプ。」

「ほぇ?ありがと…。」

「お前、自分で頼んどいて忘れんなって。」

「えへへ…。ゴメン。」

「ったく…。」

あたしは、くるのへタだから

手だけで「くって?」

と、愁に示す。

「しゃーねぇなぁ。」

愁はテキパキとトランプをくっていく。

「何やるのー?」

「「ばば抜きだろ。」」

「ぷっ…。何ハモってんのー?2人共。」

「お、澪が笑った。」

「やっぱ笑顔が可愛いよなぁ。」

「もう、やめて。恥ずかしいから///」

あたしはぷいっと2人から顔を背けた。

あんまり見られると恥ずかしいでしょ。

でも…

変な感じ。

この部屋に

男2人

女1人

の、笑い声が響く。

愁としか、一緒に居たことなかったあたしに

そんなあたし達の間に

やっと入ってこられる人がきたのかな…?

そんな風に思った。

「よっしゃやるぞー。」

「おー♪」

「お、澪奈ノリノリー。」



こうして

あたしの部屋には真夜中まで笑い声が響いていた。

暖かいぬくもりと共に。