男嫌いなあたし。

変な意識をした途端、

心臓がどくどく脈打ってる。

やばっ…。

どうしよっ…。

「れ、澪奈…?」

「な、何よっ。ち、近寄ってこないでっ…。」

「…わり、緊張しすぎた。別に何もしねーから、そんなにおびえんなって。」

「っ…。ご、ごめん。」

あたしはパソコンを片付けようとして

早足で部屋の中を歩く。

すると…

「きゃっ…!」

何かにつまずいて、前のめりに倒れる身体。

すぐに襲ってくるであろう衝撃に耐えようと

ぎゅっと目を瞑った。

「あぶねぇ!」

きこえたのはそんな茂長の声だけ。

あたし…

どうなったの…?