「ちょっと貸して。」

しょうがないから、いつも書いてるあたしの

小説のページを見つける。

「これ。あたしが書いてる奴。」

「…すっげー。お前、ランキング3位に入ってるじゃん。」

「うん。今度、書籍化するかもしんないの。」

「まじかよ…。」

才能ありすぎだろ、とよくわからないことを言う愁。

別に結構前からやってるわけだし

他にもここで書籍化した人なんかいっぱいいるから

そんなにすごいことじゃないんだけどね。

「悠斗、これみろって。マジすげーぞ。」

「ん…?れ、恋愛ものじゃねーか!?すっげー!」

「リアルすぎんだろ!」

「だよなぁ!」

む…。

当たり前でしょ。

一生懸命少女マンガとか読んで

頑張って書いてるんだから。