それから、夜ご飯を食べ終わったあたし達は

あたしの部屋で、トランプをしようという話になっていた。

「と、トランプ?」

「おう。せっかく3人いるんだし。おもしろそーだろ?」

「あたしは夜型だからいいけど…。愁と茂長は大丈夫なの?」

「俺もどちかと言えば夜型だし。てかお前さぁ。」

愁はそう言って、あたしの顔を見つめた。

「な、何?」

「いっつもめっちゃ遅くまでおきてるよな。何やってんだ?」

「あぁ。あたし、パソコンで小説書いてんの。」

「小説?」

よくわかんねー。みたいな顔をしている愁。

しょうがないなぁ…。

あたしはパソコンを起動して

いつも書いているサイトを開いた。

「ほら、ここみて。」

「…?なんだこれ。」

「小説サイト。“ユリロズ”って言うの。」

「ふーん。」

…ほんとにわかってんのかなぁ?