男嫌いなあたし。

「てか、澪。メシはぁ?」

「メイドさんが持ってきてくれるって。」

「ふーん。あ、髪やろーか?」

「…。お願い。」

あたしの髪は長いから

1人で乾かすのは大変なわけ。

だからいっつも、愁にやってもらってたんだ。

「ん。お願い。」

「やけどするから動くなよ。」

「はーい。」

そう言って、あたしの髪をドライヤーで乾かしていく。

あったかい風が、耳元から

頭全部を暖めていく。

「気持ちいー…。」

「お前、いっつもそう言ってるよな。」

「そうかなぁ?」

だって、愁は髪乾かすの上手いんだもん。

器用だから、朝髪をとかしてもらったりとか

そうゆうのもやってもらってる。



「お前ら仲いいなぁー。」

「だろー?」

「そうかなぁ?」

愁は得意げにしてるけど…

あたしはあんまり気にしてないんだけど…。

そりゃあ愁のことは好きだし

昔っからの幼馴染だし

寂しいときに傍にいてくれた。

だから、好きなんだよね。