「おい、愁。まじか?」

「おう。」

「…金持ちって…。すげーな。」

「そうか?」

ほら、愁もわかってないじゃん。

てか、普通のお風呂ってどんなんなの?

「また、いつものメイドさんが呼びにくるんだろ?」

「うん、多分。あ、でも執事さんかも。」

「ふーん。」

こんな会話当たり前。

なのに

「…わっかんねー…。」

茂長にはそうじゃないみたいだ。

変なのー。



「失礼します。」

「ん?どーぞ?」

「お風呂の用意ができました。」

「ん。どっちも?」

「はい、もちろんです。」

「わかった。」

とりあえずメイドさんを帰しといて

あたしは2人に問う。

「どうする?もう入る?」

「おう、そーすっか。」

「茂長も入るっしょ?」

「…おう。」

変な間があったけど

入るみたいだ。