「ただいま。」

あたしがドアを開けると

さっきと同じ風景がそこには広がっていた。

…こいつら、さっきの場所から1歩も動いてないの?

おかしくない?

「…変なこと…してないよね?」

「澪?俺がいるのに、そんなことあるわけねーだろ?」

「だよね。」

ふう。

安心した。

「えっ!?俺、もしかして信用されてない!?」

「…他の奴らよりは、ちょっとだけしてる。」

「まじ!?」

信用してないと、泊めたりなんかしないし。

だから、ちょっとくらいはしてる。

「お風呂の用意できるまでは暇だけど…。どうする?」

「な、聞くけどさぁ。風呂って…でかいの?」

「さぁ?ふつーの温泉くらいじゃない?」

「はぁ!?」

何おっきい声だしてんの?

やっぱり茂長は、わかんない奴だ。