男嫌いなあたし。

その頃、澪奈の部屋では。

「いやー。それにしても珍しいこともあるもんだな。」

「そ、そうなのか?」

俺と悠斗は、澪の部屋に2人とり残されていた。

まぁ、そっちのほうが

話をするには都合がいいんだけど。

「悠斗さぁ。お前すげーわ。」

「んあ?そんなことねーだろ。お前のほうがすげーって。」

「はぁ?なんで?」

「澪奈の頭を撫でても、驚かれないくらいだろ?すげーじゃん。」

「そうかぁ?」

それは、単なる慣れってやつじゃねーの?

でもよく考えたら

俺以外の奴に触られてたところなんか見たことねーか。

「…ちょっとくれーは俺にも気を許してくれてんのかな?」

「まぁ、そーなんじゃねーの?」

澪のことはよくわかんねーけど

今回みたいなことは、初めてだもんな。

やっぱすげーのかもな。