「あ、あたし、メイドさん達に言ってくる。」

「おう、行ってらっしゃい。」

ふりふり、と手を振って、あたしを見送る2人。

うー…

なんかちょっと癪に障る。

まぁ、いっか。



「あ、いた。」

「れ、澪奈様?どうかされたんですか?」

「さっきいた男の子いたでしょ?今日、泊まりだから。」

「は、はぁ。わ、わかりました。」

「それだけ。じゃあね。」

あたし専属のメイドさんに、それだけ告げて

あたしは部屋に戻った。

あの2人を2人きりにしておいたら

何話してるかわかったもんじゃないからね。