「今日さ、朝からずっと考えてた。俺、チョコもらえんのかなぁって。」

「っ…。」

「だから、安心した。俺は澪奈に、ちゃんと好かれてるんだなって思えたから。」

「ばかっ…。好きに決まってるじゃんっ…。」

嫌いなわけないじゃん。

好きに決まってるじゃん。

あたしのほうが、心配なのに。

なんだ…

あたし達、似たものどうしなんだ…。

「あたしも、そう思ってた。」

「…?」

「悠斗にちゃんと好きって思ってもらえてるのかなって。不安なときもあったよ?」

不思議そうな顔してる悠斗に

あたしは言葉を続けた。

「でもね。もし悠斗があたしを好きじゃなくても。あたしは悠斗が好きだよ。」

あたしからの、精一杯の告白。

確か…

クリスマスの夜も、おんなじようなこと言ったよね。

「俺も。澪奈が俺のこと好きじゃなくても、澪奈が好きだよ。」

人生で初めての

人生で最高の

バレンタイン。