それから、3日後の夜。

「澪奈様、お待ちしておりました。」

「チョコ、出来てる?」

「もちろんです。」

メイドさんは、冷蔵庫からチョコレートを取り出して

あたしに見せてくれた。

「わーっ。すごーい。」

「よく出来てますね。では、袋につめましょう。」

メイドさんは、可愛い袋を

あたしに渡してくれた。

後は入れるだけだったから、夜来なくてもへーきだったけど

もう1度メイドさんにお礼が言いたくて

今日の夜にしてもらったのだ。




「できた♪これでいいかな?」

「はい。きっと悠斗様も喜びますよ。」

「っ…///ありがと…///」

さらり、と悠斗のことを言われて

真っ赤になる。

でも、うろたえてる場合じゃない。

メイドさんにちゃんとお礼を言わなきゃ。

「ありがとうね。」

「澪奈様?」

「ここまで手伝ってくれて、ありがと。」

もう1度、目をまっすぐ見て

気持ちを伝える。

「こちらこそ。楽しい時間を過ごさせていただきました。」

メイドさんは、あたしに優しく微笑みかけてくれた。