「できた♪」

「とてもいいできですよ。デコレーションとかは、されますか?」

「する!」

用意されていたのは

よく、お菓子コーナーとかで売っている

可愛い飾り。

「これは、固まる前にやらないといけないので、急いでくださいね?」

「わかったわ。」

ぱらぱら…

色とりどりの飾りが、チョコを彩る。

ピカピカ光って見えて、すごく綺麗。




「これで、作業は終了です。お疲れ様でした。」

「あろがとね。あたし、不器用だから…。」

あらためて、自分の不器用さを実感。

昔から、箱入りお嬢様だったからだろうか…。

「こんなことしたのも、初めてだったから。すごく楽しかった。」

「それはよかったです。」

にこ、と穏やかな笑みを浮かべているメイドさん。

あたしの周りはいい人だらけだ。

そう思った夜だった。