男嫌いなあたし。

「どうかされました?」

「…包丁、使ったことない。」

あたしがそう言うと

メイドさんは呆れ顔で、こういった。

「わかりました。じゃあ、そこからお教えしますよ。」

あたしの手に、包丁を持たせて

上から、メイドさんの手がかぶさる。

「力はそんなに入れないでください。こっちの手は、そこにおいて…。」

「きゃっ…。こ、こう…?」

「はい、お上手ですよ。」

なんとか、という感じで

チョコレートが切れていく。

なにこれ…

難しすぎでしょ…。




30分後。

「で、できたぁ…。」

やっとチョコレートがきり終わった。

あたしの手はもう限界で

疲れて力も入りそうになかった。

「澪奈様…。大丈夫ですか?」

「ん、へーき。次は?」

「チョコを溶かして、型に流し込んでいく作業です。」

…溶かす?

何で?

「チョコレートをボールに入れてもらえますか?」

「ん、わかった。」

あたしは言われたとうり

チョコをボールに移した。