「ちょ、ちょっと…。」

あたしは廊下にいたメイドさんを呼びつけて

部屋に呼び込んだ。

「澪奈様?どうかされましたか?」

「…あ、あのね。重大な相談があるの。」

「は、はぁ…。」

メイドさんは、よくわからないといった顔で

あたしが話すのを待っていた。

「絶対に誰にも言わないでよ?」

「もちろんです。」

「…バ、バレンタインのチョコってさ、どうやって作るの…?」

あたしだって、バレンタインがチョコを上げるイベントってことは知ってる。

でも、そのチョコの作り方がわからないのだ。

だって今まで作ったことないもん。

「チョコを…お作りになられるのですか?」

「う、うん…。だめ…かな?」

「出来ないことはないと思いますが…。よかったら私がお教えしましょうか?」

「ほんとっ…?」

メイドさんは

「はい。」

と頷いてくれた。

よかったぁ…。

これでOKかもね。