「これでいーだろ?」

「…うん。」

すごく嬉しそうに、目を細める澪奈。

きゅ、と俺の首にしがみついてくる。

「もう…どこにもいかないでよ…?」

「いくわけねーだろ。」

俺がそう言うと

澪奈は、安心したのか寝息を漏らして

すやすやと眠ってしまった。

「…おやすみ、澪奈。」

ぽんぽん、と澪奈の頭を撫でてやる。

その瞬間

「…悠斗…。大好き…。」

耳元で確かに、そう言った澪奈の声がきこえた。

「っ…///ほんと、可愛い彼女だな。」

可愛くて、ちっちゃくて

意地っ張りで、でも素直で。

すぐに壊れてしまいそうなのに

簡単には守らせてくれない。

いつの間にか引き込まれて

目が離せなくなってる。


こんな可愛い奴、俺は見たことない。