手を繋いでいるのに、ふらふらしている澪奈を

俺は部屋へと連れて行った。

「悠斗ぉ?」

「っ…///ったく…。」

いつもよりも、ずっと甘えた目で

俺を見つめてくる澪奈。

俺の理性もつかなぁ…。

こんな可愛い顔されたら

ちょっと気をぬいただけで、押し倒してしまいそうなんだけどな。

「どうしたのー…?」

「いいから、お前はベッドで寝てろって。」

「んー?なんでー…?じゃあ…悠斗も一緒に寝てくれる?」

俺の服の裾をくいくい引っぱって

上目使いで見つめてくる澪奈。

いつもなら、絶対にしないしぐさだった。

「はぁ…。んなに煽んなって。怖い思いしてもしんねーぞ?」

「…悠斗なら…いいよ?」

ぱふっと抱きついてきた、澪奈の身体からは

少しだけ甘い香りがした。

なんのせいか、澪奈の目は

若干潤んでいて、すごい甘えっぷりだった。

「悠斗…好き…。」

「お、おいっ…。」

澪奈の唇が、俺のそれと

軽くぶつかった。


初めてされた、澪奈からのキスだった。