「へーきよ。甘酒はアルコール入ってないから。」

「そ、そーなの?」

愁も悠斗も知ってるらしく

ふつーな顔してお母様から、甘酒を受け取っていた。

今まで1度も飲んだことがないわけで。

あたしは、恐る恐るコップに口をつけた。

「甘い…。」

「そりゃあな。甘くなかったらダメだろ〔笑〕」

「そ、そっか…。」

甘いんだけど

なんとなく今まで飲んだことのないような

味がする。

これがお酒ってやつ…?

「澪奈、これ好きか?」

「うん。好き。」

だって美味しいじゃん。

甘いし。

「でも…。ちょっとふらふらする…?」

さっきまでふつーだったのに

コップに半分くらい飲んだところで

頭がふらふらしてきた。

「お、おい。お前もしかして…。」

「こんだけで酔ってるのか…?」

あたしは一旦コップを机において

なぜか悠斗に、部屋に連れて行かれたのだった。