男嫌いなあたし。

「ばか、俺がしたかったんだからいいんだっての。それに…。」

「それに?」

「澪だって、俺に恋を教えてくれたろ?」

こつん、とあたしの頭を小突いて

その後、よしよしと撫でてくれる。

「澪を好きになってよかった。今でも俺はそう思う。たとえ澪が、誰を好きであっても。」

「しゅ、愁…。」

「だから、そんな顔すんな。お前は悠斗を好きでいていい。でも俺は、ずっと澪が好きだから。」

それだけは忘れるなよ?

と、言って

愁はあたしの顔を覗き込んでくる。

そんな目で見つめられたら、何もいえなくなる。

ずっとずっと

愁はあたしのことを、そんな風に思って

隣にいてくれたんだろうか。

あたしが男嫌いなの知ってて

だから、自分の気持ちを押し殺して。

ずっと笑って隣にいてくれた愁が

すごくすごく、大きく見えたんだ。