「俺はいいけど。澪は?」

「あ、あたしもっ…いいよ?」

「だってよ。」

よかったじゃん、と茂長の肩を叩いている愁。

この2人、こんなに仲よかったんだ。

そんなことを思いながら3人で廊下を歩いていると…

「い、泉川さんっ…。」

「はい…?」

男子3人だった。

そう、さっき教室であたしのことを話していた男子達だ。

「あ、あの、俺っ…。」

「…ストップ。澪奈怯えてんじゃん。」

「あっ…。」

あたしの前に立ちふさがって、ストップをかけてくれる

茂長。

た、助かったぁ…。

「澪になんの用?」

「…。し、失礼しますっ…。」

「おう。」

愁は、すっごく怖い顔をして

男子達を追い払っていた。

ひーっ…

なんか怖いなぁ…、愁。